インタビュー
ラクトフェリンがもたらす美肌効果の研究に加え、肌への浸透※に欠かせない成分を、これまでにない低刺激性で開発し、オンリーワンのスキンケアを実現しています。
※角質層まで
ラクトフェリンがもたらす美肌効果の研究に加え、肌への浸透※に欠かせない成分を、これまでにない低刺激性で開発し、オンリーワンのスキンケアを実現しています。
※角質層まで
SARAYAラクトフェリン研究所所長 工学博士
平田善彦
美容に関心の高い方はもちろん、ご自身やご家族の健康を大切にする方の多くは、スキンケアアイテムの成分に注目しておられるのではないでしょうか。スキンケアアイテムの多くは、界面活性剤もしくは乳化剤と呼ばれる成分を配合しています。この界面活性剤がなければ、どんなに効果の高い美肌成分も、肌なじみが見込めないからです。
私は大学時代から20年近く研究を続け、生物がつくりだす、100%植物由来の天然界面活性剤ソホロを開発しました。SARAYAラクトフェリン研究所では、ラクトフェリンそのものの専門家、そして私のようにラクトフェリンをスキンケアにいかす成分の専門家が、多彩な学識を結集しています。
100%植物由来のソホロがデビューするまで、界面活性剤のほとんどは石油系でした。ソホロの低刺激性について一例を挙げると、ソホロ配合の洗剤を食べた微生物は生きていますが、ソホロ以外では生きられません。この差は歴然です。
サラヤはまず、ベビー用のスキンケアで、天然の乳化剤としてソホロを実用化。そんなソホロとラクトフェリンが出あいを果たしたのは、2006年頃のことです。研究を重ねることで、フェイスケアに求められる細胞への高い適合性、低刺激性、浸透力、マイルドさを、ソホロによって達成。ラクトフェリンのスキンケア実用化、100%植物由来界面活性剤のフェイスケア実用化、どちらも初めての試みとなり、サラヤらしい新しい価値観をアピールできました。
ラクトフェリンによるスキンケアは、シワ、シミの対策であり、美白、うるおいをもたらすことが期待できます。ソホロがラクトフェリンを肌の奥※深くまで届ける役目を果たすことによって、ラクトフェリンはこの実力を十二分に発揮できるようになりました。その仕組みはミクロの世界のお話になります。10万個、100万個ものソホロが自発的に集まって手をつなぎ、膜をつくることで、余分なエネルギーをかけることなくきれいな球形になるところが大きなポイント。そこにラクトフェリンを配合すると、きれいな球形のソホロとラクトフェリン成分が、まとまっていく様子を確認できます。ソホロは皮膚との親和性が高く、自発的にしみこんでいくので、ラクトフェリンもソホロと一緒なら肌の奥※まで届き、細胞になじみやすいというわけです。
「ソホロ」とは、糖と油の発酵技術によって生み出された天然の浸透促進成分。ラクトフェリン化粧品に配合することで、美容成分を包み込み、肌の奥※に届ける独自の技術。
※角質層まで
顔は、いつも外気にさらされています。そのうえ表情を伝え合い、会話をするために皮膚は薄く、年齢の影響も大きく、地球温暖化などによるストレスの影響も受けやすい。私たちはフェイスケアのためにラクトフェリンが秘めた可能性はまだまだ多いと考えています。たとえば免疫をつかさどるラクトフェリンなら、異物を攻撃するためにできるニキビを軽減するような働きをもつかもしれません。
また成分の組み合わせ、配合量、ソホロとの相互作用など、研究の切り口は無限です。研究対象としてのラクトフェリンは、神秘的で魅力的。多彩な機能のうち、わかっているのはまだ10分の1か2程度ですし、なかでも皮膚へのアプローチは、世界的にまだまだ希少といえるでしょう。これからどんな研究展開があるか、私たちも楽しみにしているところです。